♪楽しく上達♪ 〜お母様にできること⑤注意はスマートに

「ぜんぜんダメ!」
「なんで上手に弾けないの?」

お子さんにこんな言葉をかけていませんか?

練習を聞いていると、ついつい注意の言葉が口から出てきてしまいます。
でも、お子さんもダメなことはわかっています。なんで弾けないか、と聞かれても答えようがありません。お母様の注意の言葉にがっかりしてしまいます。

視点を変えて、こんなふうに言ってみませんか?

「難しそうだね。どこが一番大変なの?」 (大変なことを認めてあげる・問題点を自分で把握させる)
「そこのところをどんなふうに工夫できるかな?」 (自分で解決策を考えさせる)
「こんなふうにやってみたらどう?」 (わからないときは助ける)
「そうそう。だんだん上手になってきたね〜。」(励ます)
「すっごくいいよ。じゃあ、忘れないように何度か弾いてみようか。」(ほめて、記憶させる)

などなど、お子さんの練習はしかったり注意したりするよりも、励ますことで上達する場合が多いです。お子さんのやる気を無くす言い方ではなく、やる気を出させる言い方をするなら、お子さんはがんばって練習します。その努力をたくさんほめてあげてください。

でも、どうしても注意しなければ!と思う時もありますよね。
注意したい事が10個あるとしたら、1番直してほしいところだけ伝えます。
すべてを注意してしまったら、直す気もなくなってしまいます。
ひとつできるようになったら、またひとつ。
1度の練習ですべてを注意する必要はないんです。

お子さんが練習の終わりに、「今日もたくさんほめられた♪」と実感できるようにしてあげましょう。そうするなら、お子さんは自分から進んで練習し、どんどん上達します。



こんなふうに、お子さんがピアノを楽しむために、お母様にはちょっとした努力と工夫が必要です。
でも、その努力はお子さんの上達できっと報われます。
お母様もできることから始めて、楽しんでお子さんの練習を見守ってください。