こんなにちがう!~ショパンの「雨だれ」聴き比べ
有名なショパンの雨だれ。
雨が降りはじめ、辺りが暗くなって本降りになり、また雨が上がって晴れてくる。
なんてわかりやすい曲。
だけど、どんなふうに雨が降って、どれくらいひどくなって、どんな感じに晴れてくるのかは人それぞれ。
どんな演奏があるのかしら~、と聴き比べ。
キーシンの雨だれは、優しく美しい降りはじめ。
短調になるとショパンに死がひたひたと忍び寄ってくる…
アヴデーエヴァの雨だれは、さらりと美しい。
ポリーニは、途中 窓ガラスにどしゃぶりの雨が打ちつける。
なんて激しい雨。
コルトーは、随所にコルトーらしい装飾が…
これもなかなかできることじゃないですね。
だれの演奏が良い悪いというのではなく、どれも素晴らしいオリジナル。
それぞれの表現する雨だれ。
楽譜はみんな一緒なのにこれほど違う。
どれ一つとして同じものはなく、だからこそピアノの奥深さを感じます。