左手のピアニスト~未来のピアニストの演奏を応援するコンサート
4月7日に行われた日本ピアノ調律師協会 静岡支部主催の
第14回「未来のピアニストの演奏を応援するコンサート」
浜松市とその近郊の中学生・高校生ピアニスト10名による演奏会。
ベートーヴェン、ショパン、リスト、メンデルスゾーン…
コンクールの全国大会に出場するような学生さん達が演奏するので、レベルの高い演奏を楽しむことができました。
なかでもひときわ印象に残ったのは、
特別支援学校の学生さんの演奏。
バッハの平均律クラヴィア曲集 第1巻 第1番
スクリャービンの左手のための2つの小品より ノクターン
出だしの1音で心にしみる音。
なんて深くて美しい響き。
目をつぶっていると左手だけで弾いているとは思えない、とても美しい演奏。
ピアニストの音。
彼はこの曲を弾くためにどれくらい練習したのだろう
どれくらい左手と向き合ってきたのだろう
他の演奏者のだれよりも曲を心に取り入れて、そして心から引き出して演奏してくれる。
気持ちのこもった彼の演奏に思わず涙。
とてもすてきなコンサート。
未来のピアニスト達のこれからが楽しみです。