はじめてのピアノ・アドヴェンチャー ~先生的感想・補足テキストは必要?

 

今年3月に日本語版 はじめてのピアノ・アドヴェンチャーが発売され、大きな話題を呼んでいます。

 

 

私もさっそく導入するためにテキストの傾向を分析。

 

子ども達の視覚にうったえるオールカラーイラストと、
聴いていてどんどん楽しくなる歌とオーケストレーションのCD付。

だから練習が苦手な子どもでも、自分から聴いて覚えて、自信をもってピアノの練習ができます。

 

サブ教材のライティングブックは、見ること、書くこと、考えて表現することも学べる優れもの。

だからレッスンブックとライティングブックの2冊があればそれでピアノのレッスンはOK、となりがち。

 

でも本当にそれでよいのかどうか…

 

 

このテキスト、もともとアメリカの子ども達を対象に製作されたものなので、アメリカ人になじみのあるジャンルの曲がたくさん使用されています。

ブルース、ブギ、ロック、ジャズなど。

そればかり、というわけではありませんが、かなりたくさん出てきます。

いわゆる縦ノリ。
横ゆれの日本人は、すこし静かでさみしい感じやおとなしい感じの曲になじみがあります。

 

もう少しシンプルで、わかりやすい曲も必要かな
とあらためて考えさせられました。

アメリカ人にアメリカ人のノリがあるように、日本人には日本人のノリ、日本人になじみのある曲も必要。
日本の心がわかります。


もちろんブルースもブギもロックも感じてほしいから、
さまざまなジャンルの曲を偏りなく感じられるようにするには、
やっぱりテキストは数冊併用するのがよいと思っています。

 

ピアノランドやオルガン・ピアノの本と一緒に
はじめてのピアノ・アドヴェンチャーを使ってみようかという結論になりました。