♪楽しく上達♪ 〜お母様にできること③比較しない

だれでもほめられるとうれしいものですね。
とくに、上達した点、努力した点をほめられるとまたがんばろうという気持ちにさせられます。

ではこんなほめ言葉はどうでしょうか?

「△△ちゃんよりずっと上手になったね!」

だれかと比較してほめています。
何がいけないのでしょう。

比較してほめると、比較した人がもっと上手になった時お子さんはがっかりします。
そこでお母様が△△ちゃんよりもっとがんばれ!と言うとしたら、お子さんは確かにがんばります。そしてまた△△ちゃんよりも上手になるかもしれません。
でも△△ちゃんがもっと上手になってしまったら…

だれかと比較したほめ言葉は、お子さんのうれしい気持ちが長続きしないんです。
追い越されたら終わり。
そして、比較されると自分よりできる子をうらやんだり、ねたんだり。
自分よりできない子を見下げたり。
こんな気持ちでピアノを弾いてもすてきな音楽にはなりません。

お母様が、お子さん自身の中でがんばったこと、できるようになったことをほめるなら、お子さんはだれと比較することもなく、自分の中でうれしい気持ちや楽しい気持ちを持続させます。そして自信をもってピアノの練習に励みます。
だから他の子が自分より上手になったとしてもそれを喜べます。
自分には自分の楽しさがあるのですから。

楽しい気持ち、うれしい気持ちでピアノを弾くとどんな音楽になりますか?

お母様の上手なほめ言葉でお子さんのやる気を出してあげましょう。


でもどうしても注意したい時もありますよね。
次回は、ほめることと注意することのちょうど良いバランスは?です。