ピアノでよく聞く「西洋音楽史の4期」とは?

 

ピティナ・ピアノコンペティションなど、

ピアノコンクールの課題曲を4期から出題!

ということも多いこの頃です。

 

4期って?

西洋音楽史を時代別に4つに区分したもの。

バロック(1600年-1750年頃)
古典(1750年-1820年頃)
ロマン(1820年-1900年頃)
近・現代(1875年頃-1918年・1918年頃-現代まで)

 

それぞれどんな特徴が?

 

バロック(1600年-1750年頃)

特徴:ポリフォニーと呼ばれる多声部音楽。
メロディーと伴奏ではなく、いくつものメロディーで曲が構成されています。

音楽家:バッハ、ヘンデルなど。

 

鍵盤楽器:ハープシコード(チェンバロ)、クラヴィコード。

 

古典(1750年-1820年頃)

特徴:ホモフォニー。メロディーと、和音が元になった伴奏。客観的で形式重視。

音楽家:ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなど。

 

鍵盤楽器:フォルテピアノからピアノへ(ピアノは改良され、5オクターブ・ひざペダルから7オクターブ・足ペダルへ)

 

ロマン(1820年-1900年頃)

特徴:感情や情景を自由に表現。個性、独創性、各国の民族性が強調される。

音楽家:ショパン、リスト、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナー、ブラームス、チャイコフスキー、シベリウス、ラフマニノフなど。

 

鍵盤楽器:ピアノがほぼ完成。ピアノの改良で、なめらかな「人の声で歌えるような長いレガートの旋律」が全盛に。

 

近・現代(1875年頃-1918年・1918年頃-現代まで)

特徴:印象主義の音楽、長調・短調のない音楽、12音技法、内部奏法、電子音楽などさまざまな無制約な表現。

音楽家:ドビュッシー、サティ、ラヴェル、バルトーク、プロコフィエフ、ガーシュウィン、ショスタコーヴィッチ、バーンスタイン、武満徹、ギロックなど。

 

鍵盤楽器:ピアノ、シンセサイザーなど。

 

いかがですか?

西洋音楽史の4期。
それぞれの時代背景によって、それぞれ独自の特徴を持っています。
曲を演奏する時、各期の特徴や背景をわかって弾くのとわからずに弾くのでは、まったくちがう演奏になります。
表現に深さや確かな自信を付けるために、4期をしっかり学んでおきたいですね。