絶対音感・相対音感

私の姪は絶対音感を持っています。

絶対音感というのは、音を聴いただけでドレミ…の中の何の音なのかすぐわかる、という能力です。

姪は生まれた時からこの能力を持っていたのではなく、両親からのプレゼントとして絶対音感を後付けされました。子どもの聴覚が成長する時期に付けることができるそうです。

先日、絶対音感のすごさがわかるできごとがありました。
ラフマニノフにハマっている姪に、ラフマニノフ自身がピアノを弾いている1929年演奏のピアノ協奏曲第2番のCDを貸しました。
大きな音でじーっと聴いた後に姪は、
「すごいね!ラフマニノフって本当に手が大きいんだね‼︎」
…うーん、彼女には見えているんです。ラフマニノフの指がピアノの鍵盤のどこの音を弾いているのかが。それもたぶん弾いている全ての音がわかっているのでしょう。


絶対音感は音楽の幅を広げてくれるすばらしい能力です。
でも、ほとんどの人は絶対音感を持っていません。
代わりに、相対音感という能力を持っています。
これは、何の音からでもキラキラ星やちょうちょをすぐに歌えてしまうという、すごい能力です。
何の違和感もなしに、どこからでもドドソソララソ〜♪
相対音感をトレーニングしていくと、絶対音感がなくても音楽を十分楽しむことができるようになります。

どちらの能力も持っているだけではあまり役に立ちませんが、トレーニングしていけばすごい力を発揮します。

だから持っていないものをうらやましく思うのではなく、自分の持っている能力を十分トレーニングして引き出していく、そんなレッスンを心がけています。

ちなみに姪は相対音感特訓中です。
絶対音感+相対音感
姪が無敵になる日は来るのでしょうか…