チャイコフスキーが神様にお祈りすると…
ヤマハのピアノグレード7級の課題曲、チャイコフスキーの「朝の祈り」
4つの旋律が荘厳なハーモニーを奏でる美しい曲。
2016年のピティナ・ピアノコンペティションでも課題曲になりました。
レッスンで生徒さんと一緒に初めに考えるのは、
「お祈りって誰にするの?」
「神様ってどこにいるのかな?」
「どんなことをお祈りする?」
ここの部分があいまいだと、「祈り」の曲は表現することができないのです。
曲の一音一音にチャイコフスキーの気持ちが込められています。
だから一緒に考えて、理解してから弾いてもらうと~
たしかに演奏が変わってきます。
曲の最後の音からわかることは、祈りを神様のいるところまで持ち上げない謙遜さ、誠実さ、信仰心などなど。
いろいろなことが見えてきます。
チャイコフスキーの神様に対する気持ちがちょっぴりわかっておもしろい。
本人が本当にそう思っていたかどうかはわかりませんが。
時代背景や曲の作りを考えると、想像の世界が広がります。